イ短調のJ-POP史 1968年~イ短調のJ-POP をふりかえりながら回想しようかと思います1968年 ラブユー東京(黒澤明とロスプリモス) オリコン といえば今では誰でも知るようになりましたが オリジナルコンフィデンス が業界誌として創刊されたのがこの年 記念すべき最初のチャート1位曲でした。 イ短調ですが F# や G# の音も多く使われています。 涙の季節(ピンキーとキラーズ) 大ヒットした 恋の季節 より こっちのほうが好きでした。 1969年の東大紛争(というか全国的な大学紛争)をきっかけに マスコミによる革命勢力への憎悪感情の生み出しが 意図的に行われるようになりました。 1970年には安保の自動延長をめぐってトラブルが続きましたが 学生が社会に目を向けることは悪 という価値観が生まれていました。 1971年 太陽がくれた季節(青い三角定規) この頃から いわゆる青春ドラマ が全盛になりましたね なにか スポーツに熱中する=善 政治活動をする=悪 というような変なステレオタイプが蔓延してました。 音楽も主張を持った政治的なものから 享楽的なものへと変わっていきました。 1972年 傘がない(井上陽水) これぞJ-POPの最高傑作 こういう曲を作ってもいいんだ ってことでギターを覚え作曲を始めたんですけどね 結局 ・・とは・・でなければいけない なんてのは その人の思い込みにすぎないんです ミニモニのドラマで辻ちゃんがこの曲歌ってましたが うまかったですね 陽水のイ短調は 冷たい部屋の世界地図 自己嫌悪 なんかも素晴らしい作品です 1975年 さよなら(河島英五) 感情をストレートにぶつけ絶叫する ってのも決してタブーではない (なのに俺が歌うと ネコが首をしめられたような声 になるらしい) 河島英五はもう少し後になって 孤独の叫び という曲を やはりイ短調で歌ってるんですが これはさらに絶叫型になってます 思えばこのころが自分でも1番たくさん曲を書いていたかな ♪なぜにあのとき 君は微笑 浮かべたまま去っていったのか 僕を残して 雨が降る 激しい雨が すべてを流して 雨が降る かなり若いころ(1975年)に書いたオリジナル曲です。 嬰ト短調で始まり サビでロ長調になり 最後はイ短調で絶叫?します ほかにも70年代の中盤は叙情派フォークの全盛期で シグナルの 20歳のめぐりあい という名曲もあります もう少しポップなイ短調としては 沢田研二の 勝手にしやがれ が有名です 80年代にはいるとフォーク系は少なくなりますが その中で独自のスタイルを貫いていた村下孝蔵の 私一人 も名曲 90年代では ビジュアル系全盛の中で異色の存在であった シャ乱Qの いいわけ 21世紀にはいると まだ記憶に新しい曲がたくさんあります 吉澤ひとみの よしてよして 後藤真希の ごちゃまぜLOVE プッチモニの 青春時代1、2,3 安倍麻美の Answer Me 安倍なつみの 恋した女の子どすえ 松浦亜弥の オリジナル人生 あと洋楽のカバーになりますが 飯田圭織の 乙女の涙 そんなわけで イ短調 という共通点で 70年代から21世紀までの曲をみてきたわけですが 17世紀から19世紀のいわゆるクラシック音楽についても 別のところで触れたいと思います ジャンル別一覧
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